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“La mémoire”は、フランス語で“記憶”。
最後のページに記されている通り、古く美しいものたちが、ポラロイドフィルムによって1枚1枚その姿を焼き付けられている。
ポラロイドは、シャッターを切ってからすぐプリントが飛び出す。しかし、すぐに像があらわれるわけではない。
最初あいまいだった輪郭が徐々に明確になっていき、さっきシャッターを切った被写体が浮かび上がる。けれども、普通のカメラで撮っても同じようにはならない。

不思議と、ポラロイドで撮られた写真は、ポラロイドでしかありえないのだ。

わら半紙のような紙の質感、時おりはさみこまれる薄紙、そこに押された愛らしいスタンプ。
ポラロイドにおさめられた古く美しいものたちが、masa*氏の手によってさらに美しいzineに昇華されている。


シャッターを押した瞬間から
浮かび上がるシルエット

時間をかけて
ゆっくりと変化し続ける
ポラロイドフィルムに
古いものたちの
記憶をとじこめて

13.5×18.5cm縦、40ページ、1,200円