夕暮れ時、ピンクとブルーが交じり合った色に空が染まる頃、キャンドルに火が灯る。
昼間でもない、夜でもない、そんな時間の隙間は黄昏時とも呼ばれる。
夕暮れ、黄昏時の河川敷に広がるその美しい光景は、なんと切なく、暖かいことだろう。
誰かを思い、明日に思いをはせる。
また明日があるからこそ、みな優しい気持ちになれるのかもしれない。
空がほんのり染まり始めるころ
私はひとりその広場に向かった
美しい空とゆらめく優しい光に会うために
夕暮れ時の河川敷
いつもは思い思いの時間を過ごす人たちも
キャンドルの灯りに引き寄せられるように集まっていた
だんだんと色濃くなっていく夕焼けは心を溶かし
揺れる炎は優しく人々の心を癒す
さぁ、電気を消してスローな夜を過ごそう
優しい時間がゆるりと街に流れて
愛しい誰かを想う時間になる
13.5cm×19.7cm縦、13ページ 900円