夢の中で空を飛んでいる、
水の上を歩いている、

お腹がふわふわするあの感じの頼りなさ、心もとなさが迫ってきた。

“彼女のお腹に蝶が飛ぶ”

浮遊する感情をコントロールできないのは大人になり切れていない少女だからかもしれない。


彼女のお腹に蝶が飛ぶ

例えば女の子が彼に会う前にざわざわする不安な騒めき
少女から大人になる過程
そんな揺れ動く感情が作品のテーマです

それは真っ直ぐであり続けようとする理性と、揺らいでしまいそうになる本能が必死にせめぎ合う様子で
浮遊する感情は自由ではなく、支点から吊るされ揺れを繰り返すような振り子の様に何かに支配されている様な気がします

*butterflies in the stomach=体の中で感じる緊張や期待からくる、そわそわして落ち着かない気持ちを表す表現です

220×165mm コデックス装 64p