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2020年という年は、稀有な1年だったと思う。おそらく誰に質問しても、皆同じように答えるだろう。
今年は本当にいつもと違う、特別な年だったと。
けれども、感染症の流行という時事はあれど、見ている景色は違うのだろうか。
木全氏のこの1冊を眺めていると、いつもと違う毎日のようでいて、日々過ごす時間と見ているものは
何も変わらない。そう思えてくる。そして、そう思えることに勇気をもらえる。

変わることと変わらないこと。
世間に翻弄されず、1歩ずつ歩いていけばいい。そんな風に思える1冊だ。

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(木全氏コメントより抜粋)

世の中が突然STOPしてしまった様な出来事が起こりました。

–中略–

これからどうなるのだろう??
その答えは誰にもわかりません。

GWの休日、ふと外を見やると、ベランダの植物は春の花を咲かせていて、前日の雨つぶと共にまぶしく光っていました。

それから、、、

「ああ、季節は廻っているんだ。自然は止まることなく生きている。」
「何も変わっていないじゃないか。」

そう、強く感じたのでした。
それから、少しずつ撮れるときにシャッターを切っていきました。

私自身の2020年としてまとめたのが、このたびの作品です。
ファインダーを通して見ている私の景色も、変わることがなかったのだと安堵しながら。

15×15cm、34ページ 1000円