カタクリの花を見つめ続け、写真におさめる。
少し花びらが閉じているカタクリ、珍しい白いカタクリ、元気いっぱいに咲き乱れるカタクリ。
山本氏のカタクリへの眼差しは、愛しい人への愛の告白のようだ。

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ー 私はカタクリの花の前に膝まづき、撮影を申し込んだ。

カタクリの花はうつむいたままだ。

花びらが、春の風に、揺れている。

しばらくすると、カタクリの花のつぶやきが聞こえた。ー

春先に咲くカタクリの花をモデルに見立てた作者が、花と密かに対話しながら大判写真で花の魅力に迫る。

A4サイズ 104p 2,000円