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moritani氏の夜の写真は魅力的だ。
ページをめくっていると自分もmoritani氏の写真の世界の中に入り込み、出口のない迷路をさまよっているような気持ちになる。
けれども、夜の中にも光はある。悪い夢にも希望は見出せる。
闇の中の光は、とても妖しく、そして美しい。


今年も生まれ育った町を歩いた。ここにあまりいい思い出はない。
歩いていると今目の前に見えているものは現実感が伴わなくなって、まるで時間なんか意味を持たないように過去の記憶と現在が並行しているように感じてくる。
これが悪い夢なら程よいところで醒めてくれるのだが残念なことに夢じゃないので醒めることはない。
仕方がないのでこの感覚が抜けるところまで歩いていく。

A4版横、34ページ 2,500円