このzineのタイトル「絶景への行き方」を目にしたとき、何とわかりやすくストレートな表現だろうと思った。
そしてこの作品のページをめくってみて、この言葉以上にはまるタイトルはないだろうと納得した。
「世界で一番美しい砂漠」
「サバンナの見返り美人」
「ミルキーブルーの氷河湖に、初雪の訪れ」
「カナリア歌う島で、火山が作った奇妙なキノコたち」・・・
1ページごとに、作者の小野崎氏が旅した世界中の絶景が、旅する心をくすぐられるタイトルとともに、惜しげもなく紹介されている。
ニュージーランド、スペイン、ハワイ、グリーンランド、ケニア、台湾、ナミビア、アイスランド、香港・・・はたまた日本まで。
紹介されている絶景を撮影した地、国名を列挙してみると、何というか、訪れている国に偏りがない。
まさに世界中を歩き回る、根っからの旅人なのだなあと感心する。
そして、そんな生粋の旅人・小野崎氏が選抜した、世界中の絶景オブ絶景たちは、その美しい写真だけでなく、
実際にどのようにたどり着けるかという交通手段と、彼女のその地のちょっとした旅のこぼれ話が添えられている。
写真好きが旅をするとき、こういう情報が欲しいんだよなあ・・・いわゆる普通のガイドブックには食指が動かないそんな貴方なら、ぜひこの一冊をどうぞ。
A5版縦、22ページ 700円