台東・浅草の街に根付く祭りの伝統。それを彩るのが軒花提灯だ。
この街に住んでずっと景色を見てきた金川氏だからこその作品。


立夏から夏至までの週末、欠かさず順に祭りで賑わう東京の下町、台東区。
御神輿の氏神様を迎える準備として掛ける軒花提灯を、民家や店の軒先、ビルの入り口など、今でも多く見かける。古くから続く祭りの日を、今年も迎えられたことを心から喜び楽しみ、この先の平穏を願い、人を街を愛する気持ちが通りに向かって溢れでる。
過去、現在、未来を感じるその光景は、神社の境内から少し離れ、晴れがましくも日々の暮らしに最も近い。

14.8×14.8cm 32p 1,650円